宅配ボックス付き賃貸物件のメリットとは?意外なデメリットも含めてご紹介
近年ではインターネットショッピングを楽しむ方が増えており、なかには毎日のように自宅に荷物が届く方もいるでしょう。
そんな方にとって、賃貸物件にあると便利な設備が「宅配ボックス」です。
今回は、宅配ボックス付き賃貸物件のメリットやデメリット、そして賃貸物件に設置されることが多い宅配ボックスの種類についてご紹介します。
宅配ボックス付き賃貸物件のメリット
賃貸物件のオーナーや管理会社は、借主の需要を高めることを重視しており、借主からの人気が高い「宅配ボックス」を設備に取り入れる動きも目立っています。
とくに日中は職場に出る機会が多い単身者の方や、共働き世帯の方からは、宅配ボックス付き賃貸物件が人気です。
まずは、宅配ボックス付き賃貸物件に住むメリットを、3つのポイントに分けてご紹介します。
メリット①仕事などで不在にしていても荷物を受け取れる
宅配ボックス付き賃貸物件に住むうえで大きなメリットとなるのは、到着した荷物を24時間いつでも受け取れることです。
仕事や学校などで留守にしている間に荷物が届いたとしても、帰宅するまでは宅配ボックスで荷物を保管できます。
日中は不在にしがちな方だけではなく、家事や育児、在宅ワークなどにより配達員への対応ができない場合も、宅配ボックスに荷物が届けられるため便利です。
宅配ボックス付き賃貸物件に住めば、荷物の再配達を依頼せずに済むため、必要な荷物を必要なタイミングで受け取れることに加えて、再配達を待つ時間も削減できます。
メリット②利用するための費用がかからない
宅配ボックス付き賃貸物件に住む場合、入居者に宅配ボックスの利用料が請求されることはありません。
駅などに設置されているコインロッカーとは違い、宅配ボックスは何度でも無料で利用できます。
出費をともなわずに利用できることも宅配ボックスのメリットであり、日常的にインターネットショッピングなどを利用している方にとって、理想的な設備と言えるでしょう。
メリット③防犯面でも安心しやすい
防犯面で安心しやすいことも宅配ボックス付き賃貸物件に住むメリットであり、とくに女性が住む世帯や、子どもと同居している世帯にとって、宅配ボックスは魅力的な設備です。
配達員を装って家に侵入しようとする不審者が多く、騙されて玄関を開けてしまうと、強盗をはじめとする凶悪な犯罪に巻き込まれるかもしれません。
インターホンの防犯カメラやドアスコープを使えば、配達員の姿を確認できますが、なかには配達員そっくりの服装で犯行に及ぶ者もおり、確実かつ瞬時に不審者を見分けるのは困難でしょう。
宅配ボックス付き賃貸物件に住めば、そもそも配達員に対応する必要がなくなるため、このような類の犯罪被害を防ぎやすくなります。
宅配ボックス付き賃貸物件のデメリット
宅配ボックス付き賃貸物件には、先述したように多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットがあることには注意しなければなりません。
デメリットを把握しないまま宅配ボックス付き賃貸物件を契約すると、実際に住みはじめてから後悔する可能性があります。
宅配ボックス付き賃貸物件のデメリットについて、3つのポイントに分けてご紹介します。
デメリット①住民同士で共同利用するため利用できない場合がある
宅配ボックスは、通常の郵便ポストとは異なり、入居者が独占して利用できる設備ではありません。
住民同士で限られた数の宅配ボックスを共同利用するため、宅配ボックスがほかの住民の荷物で埋まっている場合は、荷物が取り出されるまで利用できなくなることがデメリットです。
宅配ボックス付き賃貸物件を契約する場合は、アパートやマンションの世帯数と宅配ボックスの数を確認して、十分に行き渡る数がそろっているか確認しましょう。
デメリット②家賃や管理費が割高な可能性がある
宅配ボックスは、コインロッカーのように1回ごとの利用料金がかからない設備ですが、その代わりに家賃や管理費が割高に設定されている可能性があります。
宅配ボックス付き賃貸物件は、入居者からの人気が高い傾向にあり、現時点では希少性も高いため、大家さんや管理会社が強気な家賃に設定しやすいのです。
宅配ボックスの種類によっては稼働時に電気代がかかるほか、故障時に備えて修理代を確保する必要も生じ、宅配ボックスの運用に維持費がかかることも、管理費を引き上げる原因になります。
また、宅配ボックスを新設した直後の賃貸物件の家賃には、工事費が上乗せされる可能性もあるでしょう。
デメリット③盗難被害が発生しないとは言い切れない
詳細は後述しますが、宅配ボックスには「機械式」「電気式」と2つの種類があります。
機械式の宅配ボックスの場合、暗証番号を設定して宅配ボックスを施錠・開錠する仕組みのため、盗難被害が発生しないとはいい切れません。
不審者が入力した暗証番号が偶然にも一致してしまった場合、自分の荷物が何者かに抜き取られてしまうリスクがあります。
盗難被害を避けるためには、電気式の宅配ボックスが設置された宅配ボックス付き賃貸物件に住む、もしくは極力対面で配達員から荷物を受け取るといった対策が有効です。
宅配ボックス付き賃貸物件に設置されている宅配ボックスの種類
ひとことで宅配ボックスといっても、その種類は「機械式」と「電気式」に分かれ、それぞれ特徴が大きく異なります。
先述したように、機械式の宅配ボックスには盗難被害のリスクがありますが、機械式ならではのメリットもあります。
宅配ボックスの種類による特徴や、宅配ボックス付き賃貸物件に設置されることが多い宅配ボックスのサイズについてご紹介しましょう。
宅配ボックスの種類①機械式(アナログ式)
機械式の宅配ボックスとは、配達員が任意で設定した暗証番号を使って、受取人が開錠する形式の種類です。
ダイヤルを回して番号を入力するダイヤル式と、0~9までの数字を入力するテンキー式に分かれます。
機械式の場合、後述する電気式と違って、事前登録をせずにすぐ使えるほか、電気を利用しないため、停電などの非常時にも利用できることがメリットです。
宅配ボックスの種類②電気式(デジタル式)
電気式の宅配ボックスとは、タッチパネルやスマートフォン、電子キーなどを使って開錠する形式の種類です。
事前登録したカードや鍵を使わなければ開錠できないため、セキュリティ性が高いことが電気式のメリットになります。
また、磁気情報が入ったカードや端末をかざすだけで扉が開くため、簡単に操作ができることもメリットです。
宅配ボックスのサイズは大きく4種類
宅配ボックスのサイズは大きく4種類に分かれており、契約する宅配ボックス付き賃貸物件によって設置されている宅配ボックスのサイズは異なります。
小さなタイプは3辺の合計が80cmまでの80サイズ、大きなタイプは3辺の合計が120cmまでの120サイズに対応できる場合が多いです。
どのようなサイズの荷物を配達してもらうことが多いのかを考慮したうえで、対応できるサイズの宅配ボックスを備えた宅配ボックス付き賃貸物件を選びましょう。
まとめ
宅配ボックス付き賃貸物件のメリットは、不在時にいつでも荷物を受け取れることや、防犯性能が高いことなどです。
一方で、独占した利用はできないこと、管理費や家賃が割高になる場合があることはデメリットといえます。
宅配ボックスの種類やサイズも確認しながら、利用しやすい宅配ボックスを備えた賃貸物件を選びましょう。