賃貸物件を選ぶとき独立洗面台は必要?ない場合の対処法も解説
賃貸物件を選ぶ際に、設備の内容や充実度を重視する方も多いのではないでしょうか。
物件設備にはさまざまな種類がありますが、人気の高い設備の一つに独立洗面台があります。
そこで今回は、独立洗面台とはなにかにくわえて、メリットや独立洗面台がない場合の対処法についても解説します。
賃貸物件における独立洗面台とは
独立洗面台がある賃貸物件は、女性からも男性からも人気があります。
まずは、独立洗面台とはどのようなものなのか、特徴や使い方から確認しておきましょう。
独立洗面台の概要
独立洗面台とは、浴室やトイレとは別に設置された洗面台のことです。
洗面台を別で置くだけのスペースが必要なので、ワンルームなど小さめの物件には設置されていないケースが多いです。
なお、独立洗面台がない物件には、バス・トイレ・洗面台が一体になった「3点ユニット」か、バスと洗面台が一体になった「2点ユニット」が備えられています。
独立洗面台の特徴
独立洗面台は洗面ボウルと蛇口が一緒になっているのが特徴で、鏡や収納スペースなどを備えたものがあります。
そして、洗面ボウルの栓を閉めれば、風呂桶と同じように、蛇口から出る水やお湯をためられることが多いです。
独立洗面台が設置された場所は基本的に洗面所と呼ばれ、洗面所の一角に洗濯機置き場が備えられているケースがあります。
なお、隣に浴室がある場合は、洗面所ではなく脱衣所と呼び名が変わるといった、複数の役割を担う場所として活用されています。
独立洗面台の主な使い方
独立洗面台は、化粧や歯磨き、洗顔など水を使う場所として使用します。
外出先から戻ったタイミングで独立洗面台に直行し、うがいや手洗いをする場所としても便利です。
そして、コロナ禍以降、帰宅後すぐ手を洗うために、玄関の一角に手洗い専用の洗面台を設ける方が増えました。
洗面台には棚が付いていることが多く、収納スペースとして、身の回り品やストック品を整理整頓することができます。
幅広い用途で活用できることから、独立洗面台は日常生活において利便性が高い設備と言えるでしょう。
独立洗面台がある賃貸物件を選ぶメリット
独立洗面台は、ワンルーム以上、また築年数が浅い物件に設置されているケースが多いです。
部屋が広くなればなるほど、築年数が浅いほど家賃は高くなる傾向にあります。
なお、独立洗面台が必要かどうか判断に迷う場合は、独立洗面台のメリットを確認して上で判断しましょう。
メリット1:収納性に優れている
独立洗面台のなかには、鏡や収納スペースが備えらていることがあります。
これらの収納スペースは、歯ブラシや歯磨き粉、洗顔料など、水回りで利用する小物を収納するのに便利です。
さらに、メイク用品置き場として活用すれば、メイクボックスを持ち運ぶ必要がなく、忙しい朝でもスムーズに準備ができます。
入浴後や洗顔終わりに使用する化粧水や乳液、ボディクリームなど、スキンケア用品もさっと取り出せて便利です。
なお、洗面台の上下に備えられた大きめのスペースには、シャンプーやボディソープなどのストック置き場としても活用できます。
メリット2:コンセントがある
独立洗面台のメリットとして、電源が付属している点が挙げられます。
そのため、洗面台付近では、ドライヤーやヘアアイロン、電気シェーバーといった、理美容関連の電化製品を利用することが多いです。
独立洗面台があれば、これらの製品を鏡を見ながらその場で利用することができるので、身だしなみを整えるのに便利です。
さらに、ドライヤーやヘアアイロンを利用するために、わざわざコンセントのあるお部屋まで移動する必要がありません。
メリット3:湿気によるリスクを受けにくい
2点ユニットや3点ユニットは浴室内に洗面台があるため、どうしても湿気の影響を受けてしまいます。
入浴後にヘアセットをしようにも、湿気がこもった状態では髪がうねってしまい、なかなかうまくいきません。
また、メイクも同様に、温度や湿度が高い場所は不向きなので、基本的には別で室内にメイクスペースを設ける必要があります。
独立洗面台は浴室から切り離されていることから湿気の影響を受けにくく、こうした問題を気にする必要がありません。
そのため、湿度の高さが原因で鏡が曇る心配もないため、より快適にスムーズに身支度ができるでしょう。
メリット4:同居人のことを気にせず利用できる
2点ユニットや3点ユニットの場合、同居人が浴室やトイレを使っていたら、洗面台を利用できません。
しかし、独立洗面台であれば、トイレやお風呂と独立しているため、同居人のことを気にせずに利用できます。
使った直後の浴室は湿気が充満し、床が濡れたり鏡が曇っていたりすることが多いです。
そのため、より快適にスマートに朝の身支度を済ませたいという方は、独立洗面台のある物件をおすすめします。
独立洗面台が備えられていない賃貸物件への対処法
先述したように、独立洗面台は築年数が浅い物件に多い傾向にあります。
家賃との兼ね合いにより、独立洗面台付きの物件を選ぶのが難しい場合があるでしょう。
そのような場合は、以下の方法を実施し、より快適に生活できるよう工夫することが大切です。
対処法1:収納スペースを確保する
独立洗面台がない場合でも、突っ張り棒などを利用すれば、ご自身で収納スペースを広く確保することが可能です。
また、独立洗面台に収納するものとしては、化粧品、整髪剤、歯磨きセット、スキンケア用品などがあります。
こうした小物を収納できるよう、小分けにできるボックスなどを用意し、突っ張り棒と組み合わせて設置すると良いでしょう。
また、カラーボックスや小型のシェルフなどをうまく活用すると、インテリアにあわせておしゃれに収納することができます。
対処法2:メイクスペースを別に設ける
独立洗面台がなくても、テーブルやデスクの上に大きめの鏡を設置すれば、そこでメイクやヘアセットができます。
手鏡では片手が取られてしまい非効率的なので、頭全体が写る大きめのスタンド式の鏡があると良いでしょう。
そして、室内にある程度の広さがある場合は、ドレッサーを置くと座ってゆったりメイクができるので便利です。
メイクは自然光が入る場所で、かつ顔に影がでない状態でおこなうのが基本とされています。
そのため、居室が暗くて明るい部屋でのメイクが難しいようなら、照明付きの卓上用の鏡を購入しても良いでしょう。
対処法3:湿気への対策を講じる
浴室と洗面台が一緒になった2点ユニットバスや3点ユニットバスは、全体に湿気がこもりやすい傾向にあります。
なかでも洗面台は手や顔を洗うなど使用頻度が高く、カビが繁殖しやすいためこまめな換気と掃除が必要です。
そのため、浴室でカビを防ぎ、衛生的な環境を保つためにも、入浴後しばらくの間は換気扇を回した状態にすることをおすすめします。
浴室の壁にたくさんの水滴が付いた時は、水切りワイパーやスポンジを使い、なるべく早く水滴を除去するよう努めましょう。
日頃から入浴後の湿気を早めに飛ばすよう工夫していれば、カビが発生しにくく、より快適に洗面台を利用することができます。
まとめ
独立洗面台とは、浴室やトイレとは別に設置された洗面台のことです。
収納スペースが充実していて電源も取れる、湿気がこもりにくいなど、独立洗面台にはさまざまなメリットがあります。
ただし独立洗面台は築年数が浅い物件に多く、家賃との兼ね合いにより独立洗面台付きの物件を選ぶのが難しいことがあるでしょう。
ユニットバスの賃貸物件に住む際は、収納スペースを設けたり湿気対策をしたりして、より快適に暮らせるよう工夫することが大切です。