追い焚き機能付きの賃貸物件のメリット・デメリットとは?簡易タイプも解説

追い焚き機能付きの賃貸物件のメリット・デメリットとは?簡易タイプも解説

お風呂好きの方や家族がお風呂に入る時間がバラバラの場合、追い焚き機能付きの賃貸物件を検討している方もいらっしゃるでしょう。
追い焚き機能付きは、一定の温度に保てるためメリットとして魅力的ですが、家賃が高くなる傾向にあるため注意しなければなりません。
そこで、賃貸物件の追い焚き機能とはなにか、追い焚き機能が付いているメリットとデメリット、簡易追い焚きについても解説します。
追い焚き機能付きの賃貸物件への入居をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

賃貸物件における追い焚き機能とは?メリットについて

賃貸物件における追い焚き機能とは?メリットについて

お風呂の設備として便利な機能の1つに「追い焚き機能」があります。
ここでは、そもそも追い焚き機能とはなにか、また賃貸物件に追い焚き機能が付いているメリットも解説します。

追い焚き機能とは

追い焚き機能とは、浴槽のなかのお湯の温度を保つために温める機能のことをいいます。
お湯は、時間が経つと温度が下がっていき冷めてしまいます。
そこで、追い焚き機能を使えば、設定した温度までお湯を沸かし直すため、また温かい湯舟につかることができるのです。
追い焚き機能は、ガス給湯器の場合とオール電化のエコキュートで備わっているパターンがあります。
しかし、基本的には、追い焚き機能と表示されていれば、お湯の温度調整をおこなう機能が付いています。

追い焚き機能の種類

追い焚き機能は、循環釜直結方式でお湯を温めることをいい、さらに2つの方式に分けられます。
①自然循環方式
自然循環方式は、下の穴から冷えたお湯を取り込み、内部の風呂釜で温めて上の穴から温かいお湯を出す仕組みです。
この方式は、上部と下部で水温が異なるため、自分でお湯をかき混ぜて温度を均一にします。
②強制循環方式
強制循環方式は、穴が1つしかないのが特徴です。
お湯の循環をポンプで強制的におこなうため、温かいお湯が上下部で偏ることはありません。
なお、お湯を温める方式として「給湯方式」を採用した浴槽もあります。
給湯方式とは、温かいお湯を足して水温を上げる方法で、湯量が増えるといった特徴があります。
賃貸物件では、この給湯方式も追い焚きとして記載されることがあるため、給湯方式を望まない場合は注意が必要です。

追い焚き機能のメリット

追い焚き機能のメリットは、水道代やガス代を抑えられることです。
追い焚き機能は、新たにお湯を足すわけではないため、水道代を抑えながら温かいお風呂に入ることができます。
間違って低めの温度でお湯を入れてしまった場合でも、湯量を変えずに温度だけを調整することができます。
また、時間を気にせずに心地よい温度でお風呂につかれるため、お風呂好きにとってはメリットとして大きいでしょう。
家族が多い場合でもお湯を入れ替えたりシャワーで我慢する必要がないため、常に快適にお風呂に入ることができます。

追い焚き機能付きの賃貸物件にするデメリット

追い焚き機能付きの賃貸物件にするデメリット

追い焚き機能はメリットが多いのが特徴ですが、デメリットも存在するため注意が必要です。
ここでは、追い焚き機能が付いている賃貸物件のデメリットを解説します。

デメリット①家賃が高い

追い焚き機能が付いている賃貸物件は、家賃が高い点がデメリットといえます。
なぜなら、追い焚き機能が付いている賃貸物件はそれほど多くないためです。
そのため、追い焚き機能の必要性について考えてからどうするか決めると良いでしょう。
たとえば、1人暮らしで長風呂することがなかったり、2人暮らしでもお風呂のタイミングが同じであれば、それほど追い焚き機能は必要ないでしょう。
このような場合は、使わない機能のために高い家賃を払うのはもったいないかもしれません。
家賃は月々支払うものなので、数千円程度の差でも積み重ねれば大きな違いになります。
そのため、賃貸物件を探すときは、家賃が多少高くても追い焚き機能が必要かどうかを見極め判断することが大切です。

デメリット②入浴剤が使えない場合がある

入浴剤の種類によっては追い焚き機能つきの浴槽で使えない場合があるのもデメリットの1つです。
なぜなら、配管を傷めたり腐食させたりする可能性があるためです。
そのため、入浴剤を購入する際は、注意書きを読み追い焚き機能付き浴槽で使えるか確認しましょう。
また、風呂釜や配管に影響がないことが記載されていても、フィルターの目詰まりなどの影響を起こす恐れがあるため、こまめな掃除が必要になります。

デメリット③定期的な配管掃除が必要

定期的な配管掃除が必要な点もデメリットの1つです。
追い焚きは、浴槽と風呂釜を循環することで温度を保っています。
お湯には、水あかや皮脂が含まれていることが多いので、配管内部に雑菌などが繁殖しやすくなっています。
そのため、追い焚き配管専用の洗浄剤を使用し、定期的な清掃が必要です。

賃貸物件で工事なしで使える簡易追い焚き機能とは?

賃貸物件で工事なしで使える簡易追い焚き機能とは?

前述したように、追い焚き機能が付いた賃貸物件は多くないため、家賃が割高になってしまいます。
そこで、おすすめなのが工事不要の「簡易追い焚き機」です。
ここでは、簡易追い焚き機について解説します。

簡易追い焚き機とは

簡易追い焚き機とは、工事不要の追い焚き機で、電子レンジで本体を温めたり、コンセントにつなげたりするだけでお湯を加熱・保温できます。
この簡易追い焚き機は、以下の2つのタイプに分けられます。
①保温タイプ
保温タイプの簡易追い焚き機は、浴槽のなかのお湯の温度を数時間保つことが可能なアイテムになります。
長風呂や半身浴をおこなう際は、この保温タイプを選ぶと良いでしょう。
保温タイプは、電子レンジで本体を温めてから浴槽内にいれるタイプと、浴槽内に取り付けるタイプのものがあります。
家族で数時間差で利用するときには便利でしょう。
②加熱タイプ
加熱タイプは、冷めたお湯を温め直す簡易追い焚き機です。
このタイプは、お湯が冷めても適温まで何度も加熱できるのが特徴です。
価格は保温タイプよりも高めになるものの、家族で異なる時間にお風呂に入る場合には便利でしょう。

簡易追い焚き機の選び方

簡易追い焚き機のなかには、保温・加熱以外の機能が付いたタイプもあります。
寝かせて使えるタイプ
簡易追い焚きは、基本的に湯量が十分な量でないと追い焚きがうまくいきません。
少量のお湯で半身浴や足湯がしたいのであれは、寝かせて使えるタイプがおすすめです。
立てて使うタイプだと、水位センサーが作動しお湯がしっかり加熱されないこともあります。
しかし、寝かせて使えるタイプであれば、少量の湯量でも対応可能なため便利です。
安全機能付き
電化製品をお湯につけるのが心配という方は、安全機能付きの簡易追い焚き機を選ぶのがおすすめです。
安全機能付きは、漏電防止の装置がついているものや、水位センサーが感知し空焚きを防止する商品もあります。
お風呂で電化製品の使用が不安という方は、安全性に配慮した機能が付いているタイプを選ぶと安心して使用できるでしょう。
そのほかにも、お湯を清潔に保つろ過機能や、温度調整機能が付いているものもあるため、ご自身に合った種類を選ぶことをおすすめします。

まとめ

追い焚き機能は、一定の温度を保ってくれるため、お風呂好きには魅力的な機能といえるでしょう。
一方で、家賃が割高になることや、掃除などメンテナンスが必要になることがデメリットです。
そのため、追い焚き機能を賃貸物件で利用したい場合は、工事不要で利用できる簡易追い焚き機の利用も検討してみるのもおすすめです。