部屋の方角について!南向きや北向きの特徴も解説

部屋の方角について!南向きや北向きの特徴も解説

部屋選びにおいて、方角は生活の快適さに大きな影響を与える重要なポイントです。
実際に、鬼門や裏鬼門などの風水的な要素を気にされる方も少なくありません。
加えて、南向きや北向きなど、それぞれの方角ごとに異なるメリットがあります。
方角の影響は多岐にわたり、室内環境だけでなく家族の暮らし方や心身の健康にも及ぶとされます。
この記事では、方角の特徴やメリット・デメリットについて解説しますので、ぜひご参考ください。
自分のライフスタイルに合った方角を選ぶことで、より快適な住まいを得られるでしょう。

鬼門と裏鬼門とはなにか

鬼門と裏鬼門とはなにか

お部屋探しをする際、間取りや方角は重要な要素です。
とりわけ「鬼門(きもん)」や「裏鬼門(うらきもん)」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。
これらは、風水や家相において重要視される方角であり、住まい選びに影響を与えるとされています。
この章では、鬼門と裏鬼門の意味や調べ方、そして生活への影響について詳しく解説します。

鬼門・裏鬼門とは

鬼門とは、風水や家相において不吉とされる北東の方角を指します。
古くから、この方角は邪気や悪運が入りやすいと考えられ、家づくりや都市計画において避けられてきました。
平安京の設計では、鬼門にあたる方角に比叡山を配置し、邪気の侵入を防ごうとしたと伝えられています。
一方、裏鬼門は鬼門の反対側に位置する南西の方角を指し、同様に注意が必要な方角とされています。
これらの方角は、陰陽道の考え方に基づき陰と陽のバランスが不安定になるとされ、不吉な方角として忌避されてきました。

調べ方

鬼門と裏鬼門の方角を正確に知るためには、まず自宅の間取り図を用意し、家の中心点を特定します。
次に、方位磁石を使用して北を確認し、間取り図上に北を基準とした方位線を引きます。
北東(鬼門)は北から時計回りに45度から90度の間、南西(裏鬼門)は南から時計回りに45度から90度の間に位置します。
具体的には、北を0度とした場合、鬼門は22.5度から67.5度、裏鬼門は202.5度から247.5度の範囲となります。
これらの方角を間取り図上で確認し、該当する場所に玄関や水回りが配置されていないかをチェックするようにしましょう。

影響

鬼門や裏鬼門に玄関やキッチン、トイレなどの水回りが配置されていると、風水的に不運を招くとされています。
具体的には、家族の健康運や財運、人間関係に悪影響を及ぼす可能性があると考えられているのです。
たとえば、鬼門にトイレがあると、健康面でのトラブルが増えるといわれています。
加えて、裏鬼門にキッチンがあると、家庭内の不和や金銭的な問題が生じるとも考えられています。
これらの影響を軽減するためには、鬼門や裏鬼門に当たる場所を清潔に保ち、整理整頓を心がけることが大切です。
あわせて、盛り塩を置く、観葉植物を配置する、ヒイラギやナンテンなどの植物を植えるなどの対策も効果的とされています。
これらの対策を講じることで、鬼門や裏鬼門の影響を和らげ、住まいの運気を向上させることが期待できるでしょう。

南向き物件のメリット

南向き物件のメリット

前章でも述べたように、お部屋探しの際、物件の向きは重要な要素の一つです。
とくに南向きの物件は人気が高く、多くの方に選ばれています。
この章では、南向き物件のメリットについて、日当たり、洗濯物、暖房費の観点から詳しく解説します。

日当たり

南向きの部屋は、一日を通して太陽の光を取り入れやすく、室内が明るく保たれます。
とりわけ冬場でも太陽光が差し込み、暖かさを感じられるため、快適な生活環境を提供します。
そして、自然光が豊富に入ることで日中の照明使用を減らすことができ、電気代の節約にもつながるのです。
明るい室内は気分を前向きにし、生活の質を向上させる効果も期待できます。

洗濯物

南向きの物件は日当たりが良いため、洗濯物が乾きやすいという利点があります。
梅雨の時期や冬場でも、太陽光がしっかりと当たることで、部屋干しの際の湿気や生乾きの臭いを軽減できます。
さらに、日光に当てることで衣類の殺菌効果も期待でき、清潔さを保つことができるでしょう。
このように、南向きの部屋は洗濯物の乾燥において大きなメリットを持っています。

暖房費

南向きの部屋は、冬場に太陽光が室内を暖める効果があり、暖房の使用を抑えることができます。
これにより、暖房費の節約が期待でき、家計に優しい住まいとなります。
加えて、自然な暖かさは体にも優しく、健康的な生活をサポートするでしょう。
さらに、日中の室温が安定することで結露の発生を防ぎ、カビの予防にもつながります。

北向きの物件のメリットについて

北向きの物件のメリットについて

お部屋探しの際、物件の方角は重要な要素の一つです。
とくに、北向きの物件は日当たりが少ないと敬遠されがちですが、実は多くのメリットがあります。
最後にこの章では、北向き物件のメリットについて、柔らかな光、夏場の快適さ、家賃の抑えやすさの観点から詳しく解説します。

柔らかな光

北向きの部屋は直射日光が入りにくく、終日安定した柔らかな光が差し込みます。
このため、室内の明るさが一定に保たれ、目に優しい環境を提供します。
在宅勤務や読書、趣味の作業など、長時間室内で過ごす際にも目の疲れを軽減する効果が期待できるでしょう。
一方、直射日光が当たらないことで、家具や床、壁紙などの色褪せや劣化を防ぐことができます。
とくに、お気に入りのインテリアや高価な家具を長く美しい状態で保ちたい方にとって、北向きの部屋は適した選択といえるでしょう。
また、絵画や写真などのアート作品を飾る場合、直射日光によるダメージを避けることができるため、作品の保存にも適しています。
このように、北向きの部屋は、柔らかな光を活かした快適な生活空間を提供します。

夏場

北向きの部屋は直射日光が少ないため、夏場でも室温が上がりにくく、涼しく過ごすことができます。
これにより、冷房の使用を抑えられ、電気代の節約にもつながります。
近年の猛暑では、室内の温度管理が重要となるため、北向きの部屋は快適な住環境を提供するでしょう。
さらに、室温の上昇が抑えられることで、食品の保存や電子機器の過熱防止にも効果的です。
キッチンでの調理中も過度な暑さを感じにくく、快適に料理を楽しむことができます。
加えて、ペットを飼っている場合、涼しい室内はペットの健康管理にも適しています。
とくに、暑さに弱い犬や猫にとって、北向きの部屋は安心して過ごせる環境といえるでしょう。

家賃の抑えやすさ

一般的に、北向きの物件は日当たりの少なさから人気が低く、その分家賃が抑えられる傾向にあります。
同じ建物内で南向きと北向きの部屋がある場合、北向きの部屋の方が家賃が低く設定されていることが多いです。
これにより、予算を抑えつつ、広めの部屋や設備の充実した物件を選ぶことが可能となります。
加えて、浮いた家賃分をインテリアや趣味、貯蓄に回すことで、生活の質を向上させることができます。
具体的には、最新の家電製品を購入したり、旅行やレジャーに充てたりするなど、経済的な余裕が生まれるでしょう。
さらに、家賃が抑えられることで、立地条件の良い物件や築年数の浅い物件を選ぶ際の選択肢が広がります。
通勤・通学の利便性や、周辺環境の充実度を重視する方にとって、北向きの物件は魅力的な選択肢となるでしょう。
方角以外にも周辺環境や交通の便、治安などを総合的に考慮することで、最適な住まいを選ぶことが可能になります。

まとめ

部屋の方角は、生活環境や住み心地に大きな影響を与える重要な要素です。
鬼門や裏鬼門は風水的に注目され、南向きは日当たりが良く生活利便性が高いとされています。
一方で、北向きは夏場の涼しさや柔らかな光が魅力で、自分に合った方角を選ぶことが大切です。