賃貸物件で犬を飼いたい!ペット可物件で犬を飼う際の対策方法をご紹介
在宅ワークの浸透によってペットブームが発生し、ペットの飼育を可能とする物件が増えています。
長年ペットとの生活に憧れており、引越しを機に犬を飼いたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
ペットの飼育が可能でも、賃貸の場合は他の住民とのトラブルを防止するため、騒音やにおい対策などが必要です。
そこで今回は、ペット可の賃貸物件で犬を飼うときの騒音、におい、壁紙の傷を防ぐための対策を解説します。
賃貸物件で犬を飼う際にしておきたい!騒音対策
ペット可の賃貸物件で犬を飼う場合、まず気にしなければならないのが鳴き声や足音などの騒音です。
騒音は住環境を損なう要因のひとつとされており、場合によっては大きなトラブルに発展する可能性があります。
まずは、賃貸物件で犬を飼う際の騒音対策について解説します。
窓に防音カーテンを設置する
外へ漏れる音を軽減する方法として、防音カーテンの設置が有効です。
防音カーテンは、通常のカーテンよりも音が通りにくい素材や織り方で作られたカーテンです。
とくに子犬の鳴き声など高い音を遮るのに効果的で、テープで壁に固定することで、さらに高い防音効果が得られます。
現在のカーテンを変えたくない場合は、カーテンの裏に取り付けることで防音効果を得られる「防音ライナー」もおすすめです。
防音ライナーや防音カーテンは、ホームセンターやインテリアショップ、ネット通販などで購入できます。
壁に吸音材を設置する
壁が薄いと犬の鳴き声が外に漏れやすいため、吸音材を活用することをおすすめします。
吸音材は、空気伝搬音の振動を熱エネルギーに変え、音を減衰させる素材です。
パーティションタイプやボードタイプなど、さまざまな形状があり、比較的簡単に設置できます。
デザイン性が高いものも多く販売されているため、インテリアに合わせて選ぶと良いでしょう。
床に遮音カーペットを敷く
賃貸物件で犬を飼う場合、床の騒音対策は特に重要です。
年齢が若い犬ほど活動量が多く、足音やジャンプした時の着地音が階下に響きやすい傾向にあります。
これらの騒音対策として、床に遮音カーペットを敷くことをおすすめします。
遮音性が優れたカーペットであれば、階下に住む住民がほとんど音を感じないほど音を遮ることが可能です。
より高い遮音効果を得たい場合は、部分的ではなく全体的に遮音カーペットを敷くと良いでしょう。
遮音カーペットの厚さは1cmのものが一般的ですが、防音性がさらに高い「極厚タイプ」も販売されています。
足音やジャンプの着地音が大きい大型犬を迎え入れる際は、極厚タイプを購入することをおすすめします。
賃貸物件で犬を飼う際にしておきたい!におい対策
賃貸物件で犬を飼う際は騒音だけでなく、におい対策も欠かせません。
飼い主は気にならなくても、他の住民からすると「動物臭がする」と感じることがあります。
トラブルを避けるためにも、賃貸物件で犬を飼う際のにおい対策についても確認しておきましょう。
定期的なシャンプーとデンタルケアをおこなう
動物臭を軽減するには、愛犬を清潔に保つことが大切です。
犬は猫よりも体臭が強い傾向があるため、定期的にお風呂に入れる必要があります。
入浴の頻度は状況によって異なりますが、成犬であれば月に1~2回程度が目安です。
アレルギーや皮膚トラブルがあると、さらに臭いが発生することがあるため、病院に相談することをおすすめします。
また、歯磨きなどのデンタルケアも重要です。
歯垢が歯石に変わると歯周病を引き起こすため、最低でも2~3日に1回はデンタルケアをおこないましょう。
ペットが利用するものをこまめに洗濯する
シーツやカバー、毛布など、愛犬が日常的に使用する布製品は定期的に洗濯することが大切です。
犬をこまめにお風呂に入れていても、ペットの使用品が汚れていると臭いが発生します。
また、湿った布製品は臭いの原因となるため、洗濯後はしっかりと乾燥させましょう。
犬が室内を自由に移動できる環境であれば、人が使うものも定期的に洗濯することをおすすめします。
定期的に掃除する
ペットを飼育する際は、ペットを飼っていない家よりも入念に掃除する必要があります。
犬の毛が室内に溜まると臭いが発生しやすいため、掃除機はこまめにかけましょう。
とくに大きめのペットを飼っている場合は、1日に複数回掃除機をかけることをおすすめします。
掃除機をかける際は、床だけでなく家具やカーテンなども掃除するようにしましょう。
定期的に換気をする
ペットの臭いを軽減するには、こまめに換気をすることも大切です。
物件に24時間換気システムが備わっている場合は、その近くにペットのトイレを設置すると良いでしょう。
天気の良い日は窓を開けて換気し、換気設備が汚れている場合は定期的に清掃することも重要です。
また、ペット専用の消臭殺菌スプレーを利用したり、ペットに日光浴をさせたりすることも効果的です。
賃貸物件で犬を飼う際にしておきたい!壁紙の傷対策
入居者には原状回復の義務があり、それはペット可賃貸物件でも同じです。
原状回復とは、賃貸物件に生じた汚れや傷を契約終了時に借りたときの状態に戻すことです。
もし犬が壁紙に傷をつけてしまった場合、退去時に張り替えが必要となり、高額な費用が発生する可能性があります。
最後に、賃貸物件で犬を飼う際にしておきたい壁紙の傷や汚れの対策方法を解説します。
腰壁で傷のつきやすい場所をガードする
犬が壁に傷をつけたり汚したりするのを防ぐために、腰壁を設置するのも効果的です。
腰壁とは、床から腰の高さ程度まで施される、通常とは異なる仕上げが施された壁部分のことを指します。
汚れや傷を防ぐだけでなく、単調な壁面にアクセントを加えるために導入されることもあります。
賃貸物件に腰壁を取り入れる場合は、「貼って剥がせる」と記載された弱粘着タイプを選びましょう。
保護シートを貼る
目立つ装飾を避けたいとお考えの方には、保護シートを活用するのがおすすめです。
保護シートは半透明の素材で作られており、設置しても元の部屋の雰囲気を損ねることはありません。
犬が引っかきやすい部分にピンポイントで設置でき、汚れた場合はすぐに剥がして交換することも可能です。
こちらも腰壁と同様に、原状回復を考慮して弱粘着タイプや静電気で貼るタイプを選ぶと良いでしょう。
しつけ剤を利用する
壁紙に傷が付くのを防止するために、しつけ剤を利用するのも一つの方法です。
しつけ剤とは、ペットのいたずらやマナーの改善を目的として使用されるトレーニング剤です。
スプレーを壁に吹きかけることによって、犬が自然とその場所に近寄らなくなることが期待できます。
使用する際は、対象となる壁の一部分に限定し、部屋全体に広く吹きかけることは避けるべきです。
過剰に使用すると、犬の居心地を悪化させる原因となる可能性があります。
また、しつけ剤を使用する際は、ペットがなめても安全な成分であるかどうかを必ず確認しましょう。
まとめ
賃貸物件でできる騒音対策として、吸音材や防音カーテン、遮音カーペットの活用が挙げられます。
騒音トラブルはペットを飼っていなくても起こりうる問題なので、犬を飼う際はより一層注意が必要です。
また、犬独特のにおいが発生しないよう部屋の清潔を保ち、ペットを定期的にお風呂に入れることも大切です。
壁紙の傷や汚れについては、入居した時点で腰壁や保護シートを導入し、原状回復しやすいようにしておきましょう。