ぺット可賃貸物件で猫を飼いたい!騒音やにおいなどの対策方法を解説

ぺット可賃貸物件で猫を飼いたい!騒音やにおいなどの対策方法を解説

念願の一人暮らしで猫を迎え入れたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
ペット可賃貸物件であっても、トラブルを避けるための騒音やにおい対策が欠かせません。
また賃貸物件には原状回復の義務があるので、壁や床などを保護するための対策も必要です。
そこで今回は、ぺット可賃貸物件で猫を飼う際の、騒音・におい・爪とぎの対策方法について解説します。

賃貸物件における猫の騒音対策

賃貸物件における猫の騒音対策

猫は犬に比べると鳴き声が小さく、騒音対策は不要に感じる方もいるかもしれません。
しかし、猫は激しく走り回ったりジャンプしたりすることがあるので、その際の足音が騒音に繋がる可能性があります。
近隣住民に迷惑をかけないためにも、賃貸物件でできる猫の騒音対策について確認しておきましょう。

床に防音マットを敷く

足音やジャンプの着地音を軽減するためには、床に防音マットを敷くことが効果的です。
猫は床を走り回ったり、高い場所から飛び降りたりする習性があります。
性格や年齢にもよりますが、キャットタワーや家具の上からジャンプして遊ぶ猫も多く見られます。
猫が成猫になると、体重は3~10kg程度になるため、高い場所から飛び降りると、下の階に音が響くことがあるでしょう。
防音マットを敷くことで衝撃を吸収し、高い場所からの着地音を軽減でき、騒音トラブルを防ぐ効果があります。
キャットタワーの下だけでなく、高い家具がある場所や猫がよく遊ぶ場所にもマットを敷いておくことをおすすめします。

窓に防音シートを貼る

いくらペット可のお部屋でも、猫の鳴き声があまりにも大きいと、近隣住民からクレームが寄せられる可能性があります。
とくに猫は発情期になると、大きく低い声で鳴き続けることがあり、騒音トラブルの原因となりやすいとされています。
猫の鳴き声が外に漏れるのを防ぐためには、窓に防音シートを貼ることがおすすめです。
防音シートにはさまざまな種類がありますが、賃貸物件では貼って剥がせるタイプを選ぶと良いでしょう。

吸音パネルを使う

猫の鳴き声対策として、壁に吸音パネルを貼る方法もあります。
吸音パネルは、音を吸収し騒音を軽減する効果のある特殊なパネルです。
吸音素材が音を吸収し、残った音が外に抜けるような仕組みです。
ペットの鳴き声対策だけでなく、室内の音響改善にも効果があります。

キャットタワーやケージを壁から離す

今すぐできる騒音対策として、キャットタワーやケージを壁から離す方法があります。
キャットタワーやケージが壁に密着していると、音だけでなく振動も伝わりやすくなるでしょう。
振動による音漏れを防ぐためには、隣の部屋に隣接しない場所、たとえば和室とリビングを仕切るふすまの前などに設置することをおすすめします。

賃貸物件における猫のにおい対策

賃貸物件における猫のにおい対策

賃貸物件で猫を飼う際は、におい対策も必要です。
ここからは、賃貸物件における猫のにおい対策について解説します。

清潔な環境を保つ

におい対策としてまず挙げられるのは、清潔な環境を維持することです。
猫がよく使うシーツや毛布などはにおいがつきやすいため、こまめに洗濯しましょう。
洗濯後は生乾きにならないよう、天日干しでしっかり乾燥させることが大切です。
猫が部屋を自由に行き来できる環境であれば、人が使用する布製品も定期的に洗濯することをおすすめします。
また、おもちゃや寝具、首輪など猫が使うアイテムを清潔に保つことも重要です。
とくにフードボウルはにおいが発生しやすいため、猫が食事を終えたらすぐに洗って清潔に保つようにしましょう。

ペットシーツを広めに敷く

排尿のにおい対策には、トイレ周辺にペットシーツを多めに敷くことがおすすめです。
猫は決まった場所でトイレをする動物です。
そのため、基本的に排尿を失敗しにくいですが、体調が悪かったり、トイレが汚れていたりすると、失敗することもあります。
尿が壁や床に飛び散ると、部屋全体ににおいが広がってしまいます。
また、壁にかかった尿がシミになると、退去時に高額なクリーニング費用が発生する可能性もあるでしょう。
こうした事態を避けるためにも、猫が排尿に失敗した場合を考慮して、トイレシートを広めに敷いておきましょう。
トイレシートを多めに敷いておけば、猫がトイレに失敗しても、スムーズに片付けることができます。

消臭効果のある猫砂を使う

消臭効果のある猫砂を使用することも、猫の排尿におけるにおい対策の一つです。
猫砂には、肉球に挟まらない大きめのタイプや固まるタイプ、撥水性のものなど、さまざまな種類があります。
また、普段使用している猫砂に混ぜて使える脱臭剤もあるので、猫の性格やお世話の状況に応じて選んでみてください。

こまめに換気をする

猫のにおい対策には、こまめな換気も欠かせません。
窓を開けて新鮮な空気を入れ、しっかり換気をすることで嫌なにおいを抑えることができます。
部屋の換気をする際は、猫が脱走しないように別の部屋に移動させるか、ケージに入れておくことをおすすめします。
鼻先で器用に網戸を開けてしまう猫もいるため、網戸ストッパーなどの防犯グッズを設置しておくと安心です。
梅雨時期など湿気が多くて窓を開けられない場合は、換気扇を回したり、空気清浄機を活用したりすると良いでしょう。

賃貸物件における猫の爪とぎ対策

賃貸物件における猫の爪とぎ対策

賃貸物件を退去する際は、入居時の状態に戻してから物件を引き渡す必要があります。
これを原状回復といい、ペット可の賃貸物件であっても同様です。
もし猫の爪とぎによって壁に傷が付いた場合、退去時に高額な費用がかかるかもしれません。
原状回復にかかる費用を抑えるためにも、賃貸物件における猫の爪とぎ対策について確認しておきましょう。

壁紙保護シートを貼る

爪とぎ対策としてまず挙げられるのは、壁紙保護シートを貼ることです。
剥がせるタイプや跡が残らないタイプを選べば、賃貸物件でも安心して利用できます。
ただし、壁一面に貼ると費用がかかるため、どうしても傷つけられたくない場所だけに使用することをおすすめします。
壁紙保護シートは、ホームセンターやペット用品店、インターネットショップなどで購入することが可能です。

爪とぎアイテムを複数設置する

壁紙を守るために、爪とぎアイテムを複数設置することも有効です。
爪とぎアイテムには、段ボールタイプやデニム素材、麻素材など、さまざまな種類があります。
猫の好みに合わせて配置すれば、「ここが爪とぎをする場所」と覚えてくれるでしょう。
爪とぎは猫の習性であるため、完全にやめさせることはできません。
壁や床で爪とぎを始めそうになった場合は、爪とぎアイテムにうまく誘導することが大切です。

こまめに爪切りをする

猫による壁への傷対策として、こまめに爪切りをすることも有効です。
爪が伸びた状態で床や壁に爪とぎをされると、深い傷が付いてしまう可能性があります。
丸みを帯びた爪の形にカットすれば、爪とぎによる室内のダメージを最小限に抑えることができます。
ただし、猫の爪には血管が通っているため、切りすぎると出血する恐れがあるため注意が必要です。
爪切りが難しい場合は、ペットショップや動物病院などでお願いすることを検討すると良いでしょう。

まとめ

賃貸物件で猫を飼う場合の騒音対策として、防音マットや防音シートの利用などが挙げられます。
消臭効果のある猫砂を使ったり、こまめに換気をしたりして、嫌なにおいが残らないようにすることも大切です。
また猫には爪とぎをする習性があるので、壁紙に保護シートなどを貼って原状回復がしやすいようにしておきましょう。