賃貸物件のデザイナーズマンションとは?定義やメリットをご紹介
賃貸物件にはさまざまな種類があり、なかにはデザイナーズマンションと呼ばれる物件もあります。
デザイナーズマンションは通常の賃貸物件と異なり、家賃が高い傾向にありますが、得られるメリットも多いです。
そこで今回は、賃貸物件におけるデザイナーズマンションの定義や家賃相場、借りるメリットについてご紹介しますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。
賃貸物件におけるデザイナーズマンションの定義とは
賃貸物件のなかには、PRポイントとして、デザイナーズマンションを名乗っている物件があります。
デザイナーズマンションとはマンションの一種ですが、どのような物件がそう呼ばれるのかは、オーナーの裁量によるところが大きいです。
デザイナーズマンションの具体的な定義
デザイナーズマンションには明確な定義はありません。
法律で定められた定義が存在しないため、物件の所有者や不動産会社がデザイナーズマンションとして分類すれば、そのように扱われます。
一般的には、デザイナーズマンションは建築家やデザイナーがコンセプトに基づいて設計した物件であり、独自のデザイン性が特徴とされています。
コンセプトが明確である
オーナーや不動産会社がデザイナーズマンションとして分類する賃貸物件は、コンセプトが明確であることが多いです。
マンション全体や部屋の内装には統一感があり、設計者のこだわりが感じられます。
コンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュな物件から、部屋に螺旋階段がある物件まで、デザインの幅は広いです。
一方で、外観が奇抜であるものの、内装が一般的な物件とほとんど変わらない場合もあります。
建築家やデザイナーの名前がPRされている
デザイナーズマンションでは、しばしば「誰が設計したか」が評価の対象になります。
有名なデザイナーや建築家が設計した物件ほど注目度が高く、競争率も上がるでしょう。
これらのデザイナーや建築家は、1つのコンセプトに基づいて物件の設計をおこなうため、間取りだけでなく、眺望にもデザインが反映されていることがあります。
そのため、デザイナーズマンションはデザイナーの作品ともいえるでしょう。
ただし、デザインを重視した物件が多いため、収納スペースが少ないなど、実用性に欠ける場合もあります。
デザイナーズマンションの賃貸物件としての家賃相場
デザイナーズマンションを賃貸物件として借りるのであれば、重要なのは家賃相場です。
デザイナーズマンションはその特殊性から、通常の賃貸物件よりも家賃相場が高い傾向にあります。
通常の賃貸物件より1~2万円ほど高くなる
デザイナーズマンションの家賃相場は、通常の賃貸物件と異なり、同じ部屋数や広さでも1~2万円高くなることが多いです。
とくに、新築でデザイナーズマンションとしてPRされている物件は、家賃が高い傾向にあります。
一方、古いマンションをリノベーションしてデザイナーズマンションにした物件では、築年数の影響で家賃が安くなる可能性があるでしょう。
また、元々デザイナーズマンションであった物件でも、築年数が古ければ家賃は安くなる傾向にあります。
お風呂、トイレ、洗面台が一つの空間にまとめられた三点ユニットバスなど、設備によっては、より安価な家賃で借りられることもあります。
なぜデザイナーズマンションの家賃は高いのか
デザイナーズマンションの家賃が高い理由には、主に2つの要因があります。
1つ目は、デザイナーズマンションに施される設備投資です。
これらの物件は設備面にもこだわり、システムキッチンなどの高級な設備を導入していることがあります。
そのため、設備の導入には多額の投資が必要であり、その回収のために家賃が高めに設定されることが多いでしょう。
2つ目の理由は、デザイナーズマンションが高い人気を誇ることです。
賃貸物件の家賃は、入居者の需要を反映したものです。
おしゃれなデザイナーズマンションは常に人気があり、空室になってもすぐに次の入居者が見つかるため、家賃が下がりにくいでしょう。
住宅としての性能も高い
デザイナーズマンションの人気が高く、家賃が高い理由は、見た目だけではありません。
デザイナーや建築家のこだわりの一環として、マンション自体の住宅性能が高い傾向にあります。
気密性が高く、冷暖房効率が良いため、快適に過ごせるうえ、電気代が抑えられる物件が多いです。
また、防音性能が優れているため、周囲の音を気にせず、自分の生活音も気にせずに生活することができます。
耐震性が高い物件も多く、安全に暮らせるため、デザイナーズマンションには根強い人気があります。
デザイナーズマンションを賃貸物件として借りるメリット
デザイナーズマンションは賃貸物件としては家賃が高いですが、さまざまなメリットがあります。
デザイナーズマンションを借りて暮らすメリットと家賃を比較し、価格に見合うだけの価値があると感じられれば、賃貸借契約を検討してみると良いでしょう。
おしゃれな物件に住める
デザイナーズマンションのメリットは、おしゃれなデザインの物件に住むことができる点です。
内装にはコンセプトがあり、統一感があるため、シンプルな家具を配置してもおしゃれな生活空間を作ることができます。
家電が目立たない位置に配置できる物件であれば、雑然とした生活感を軽減することができます。
また、個性的な家具を置いても、通常の部屋ほど浮かずに馴染むことが多いです。
インテリアにこだわりたいと考えている方にとっては、デザイナーズマンションのほうが通常の賃貸物件よりも適している場合があるでしょう。
さらに、頻繁に友人を招く生活スタイルを持っている方にもおすすめです。
遮音性が高い
デザイナーズマンションのメリットの一つは、遮音性が高いことです。
デザイナーズマンションは住宅性能が優れており、周囲の住戸に音が響きにくい設計がされています。
とくに、コンクリート打ちっぱなしの物件は、コンクリートの厚みによって音が響きにくいです。
喋り声や家電の音など、自分の生活音を響かせたくない場合は、こうした物件が適しているでしょう。
開放的なデザインになっている
デザイナーズマンションのメリットの一つは、デザインが開放的であることです。
日光を取り入れやすく、外の景色を楽しむために窓が大きいデザインが多い傾向にあります。
また、天井が高いため、窮屈な印象が和らぎ、似た広さの通常の物件よりも開放感があります。
リビングなども広く、全体的にのびのびと生活できる空間が魅力といえるでしょう。
似た属性の住民が集まっている
デザイナーズマンションのメリットの一つは、自分と似た属性の住民が集まることです。
価値観が似ている住民が多いため、トラブルが少ない傾向にあります。
また、高い家賃を支払える経済力があるため、良識やマナーを守る住民が多いです。
住民同士でのトラブルを避けたいと考えている方には、デザイナーズマンションが適しています。
ただし、景観を守るために規約が多い物件もあるため、窮屈に感じる場合もあります。
まとめ
デザイナーズマンションは、デザイナーや建築家によって特定のコンセプトをもとに設計された住宅です。
設備を充実させるためにコストがかかっており、人気が落ちにくいので、家賃が高い傾向にあります。
一方で、デザイナーズマンションには、おしゃれで住宅性能が高いなどメリットが多いです。