シェアハウスとは?一般的な賃貸物件と比較した時のメリットも解説

シェアハウスとは?一般的な賃貸物件と比較した時のメリットも解説

近年、若い世代を中心にシェアハウスが人気を集めています。
また、メディアで紹介される機会が増え、一度は耳にしたことがあるという方が多いのではないでしょうか。
とはいえ知らない方と共同生活をするわけですから、不安を感じる方が多いかと思います。
そこで今回は、賃貸物件を探している方に向けてシェアハウスについて解説します。
メリット・デメリットにくわえて、家賃の相場もご紹介するので、ぜひ参考になさってください。

賃貸物件のシェアハウスとは?

賃貸物件のシェアハウスとは?

はじめにシェアハウスとはなにか、ゲストハウスやルームシェアとの違いなどを解説します。

シェアハウスとは

シェアハウスとは、1つの住居を複数人で共有して暮らす賃貸物件です。
一般的には、リビングや水回りなどを共有し、個室をプライベートな空間として利用します。
各個人に対して居室があるので、入居者それぞれのプライバシーはしっかり確保できます。
シェアハウスの種類
一口にシェアハウスといっても、その種類はさまざまです。
一戸建てもあればマンションタイプもあり、建物の規模によって入居人数や設備内容も異なります。
マンションタイプはソーシャルアパートメントと呼ばれ、基本的には一戸建て型をシェアハウスと呼ぶことが多いです。
また、シェアハウスの持つコミュニティという特性を活かして、共通の趣味を持つ入居者を集めたシェアハウスが増えています。
たとえば、保育設備を持つシングルマザー向けのシェアハウスや、ビジネスパーソン向けのシェアハウスなどです。
個室は1人で使用するのが一般的ですが、複数人で使用するタイプもあるので、物件を選ぶ際はその点も確認しておきましょう。

ゲストハウスとの違い

ゲストハウスもシェアハウスと同様に、リビングや水回りなど建物の一部を共用とする施設です。
しかし、双方では契約期間に違いがあり、どれくらいの期間住みたいかによって選択することが大切です。
シェアハウスが長期間生活をする賃貸住宅であるのに対し、ゲストハウスは短期貸しの宿泊施設を指します。
とはいえ明確な定義はなく、地域によって呼び方が異なるケースもあるため、賃貸物件選びの際は注意が必要です。

ルームシェアとの違い

ルームシェアとシェアハウスは、どちらも複数人で暮らす住居形態です。
しかし、運営方法や同居人の選び方に違いがあるため、両者の特徴を理解した上で物件を探すことが大切です。
シェアハウスには必ず運営事業者がいますが、基本的にルームシェアには運営事業者はいません。
ルームシェアは友人や知人同士で物件を借りて費用を折半することが多く、入居者が自ら物件を契約します。
一方でシェアハウスは、運営会社や管理会社が物件を管理し、入居者の募集や審査をおこないます。
知らない方と住むのが苦手な方はルームシェア、人脈を広げたい方はシェアハウスを選ぶと良いでしょう。

シェアハウスの家賃相場は?

シェアハウスの家賃相場は?

家賃は毎月発生するものなので、少しでも金額を低くしたいと思う方が多いでしょう。
シェアハウスは一般的な賃貸物件と比べて、月々の家賃が安くなる可能性があります。
具体的にどのくらいの家賃になるのか、相場を確認しておきましょう。

シェアハウスの家賃相場

シェアハウスの家賃相場は、個室なのか相部屋なのかによって異なります。
また、水道や電気などは入居者全員で共有するため、共益費として負担するケースが多いです。
共益費は1万円が相場で、家賃は個室タイプが5万5,000円、相部屋タイプは2万5,000円が目安です。
つまり、共益費を合わせると個室タイプが月6万5,000円、相部屋タイプだと月3万5,000円ほど必要になります。
ただし、家賃はシェアハウスの形態や設備の充実度によっても異なり、3万〜7万円前後まで変動します。
家賃を限界まで抑えたい方は、シェアハウスでも相部屋タイプのお部屋を選ぶと良いでしょう。

シェアハウスの家賃が低い理由

シェアハウスの家賃が安い理由には、以下3つの点が関係しています。

●部屋の広さで家賃が決まる
●水回りなどの設備が共有
●建設および管理コストが低い


一般的な賃貸物件は設備の充実度や部屋の広さで家賃が決まりますが、シェアハウスは部屋のタイプで家賃が決まります。
先述したように、個室タイプは自分1人で自由に部屋を利用できるため、シェアハウスの中ではもっとも家賃が高いです。
しかし、相部屋タイプであれば居室の数を減らせるので、個室タイプに比べて家賃を低く設定することができます。
また、キッチンやトイレ、お風呂、洗面台といった水回りの設備を共有で使う点も家賃が安くなる理由の1つです。
なお、一般的な賃貸物件では、各部屋に設備を設置するため建築コストがかかり、その分家賃も高くなります。

賃貸物件でシェアハウスに住むメリット・デメリット

賃貸物件でシェアハウスに住むメリット・デメリット

シェアハウスの大きなメリットは家賃の安さですが、一方でデメリットがあります。
メリットだけを見てシェアハウスへの入居を決めてしまうと、後悔してしまうかもしれません。
そのため、シェアハウスが適しているか判断するべく、シェアハウスで暮らすメリットとデメリットを理解しておきましょう。

メリット1:家賃が安い

先述したように、シェアハウスは一般的な賃貸物件に比べて家賃が低い傾向にあります。
都心などの比較的家賃が高いエリアでも、シェアハウスであればお得に借りられるでしょう。
また、家賃だけでなく、初期費用が抑えられる点もメリットの1つです。
家具や家電が揃っている物件も多く、転居にかかる費用を節約することができます。

メリット2:掃除の負担が減る

シェアハウスの掃除には、入居者が協力しておこなうスタイルと、運営会社が清掃するスタイルがあります。
後者を選べば、掃除に費やしていた時間を趣味や勉強の時間などに充てることが可能です。
また、住民が協力しておこなう場合と、自分1人ですべてをおこなう場合と比べると、掃除の負担は大幅に軽減されます。

メリット3:住人同士のコミュニケーションが取れる

住人同士でコミュニケーションを取れる点も、シェアハウスのメリットです。
遠方から引っ越してきた場合、身近に知り合いもおらず、心細く感じることがあるでしょう。
ですが、シェアハウスは入居者同士で交流ができるので、一人暮らしよりも寂しさを感じることは少ないかもしれません。
また、コンセプトを持ったシェアハウスであれば、同じような価値観の方と出会える可能性が高まります。

デメリット1:生活リズムが合わないことがある

シェアハウスでは複数人と共同で生活をするため、我慢しなければならないことが出てきやすいです。
とくに問題になりやすいのが、生活リズムが違うことで生じる騒音トラブルです。
夜勤が多い職種に就いている方がいると、帰宅したときの音が気になり睡眠の妨げになるかもしれません。
また生活リズムだけでなく、考え方や価値観が合わない方がいる場合もトラブルになる可能性があります。

デメリット2:プライバシーを確保しにくい

シェアハウスでは、共用スペースを他の住人と一緒に利用するため、完全にプライバシーを確保するのは難しいでしょう。
また個室の戸境壁に関しても、一般的なアパートほど防音性が高いわけではなく、簡易な間仕切りの可能性もあります。
そのため、気になる物件が見つかったら、内覧時に隣の部屋との防音性についても確認し、音の響き具合をチェックすることが大切です。

まとめ

シェアハウスとは、1つの住居を複数人で共有して暮らす賃貸物件です。
一般的な賃貸物件よりも家賃が安い傾向にあり、シェアハウスであれば人気エリアの物件に住める可能性があります。
その一方で、プライバシーが確保しにくいなどのデメリットがあるため、良い点と悪い点を理解した上で検討することが大切です。