賃貸物件で表札を出すメリットは?デメリットや主な付け方も解説!
近年、防犯意識の高まりから表札を出さない家庭が増えています。
とくに賃貸物件では表札を出さないのが一般的となっていますが、ケースによっては出したほうが良い可能性もあるでしょう。
そこで今回は、賃貸物件で表札を出すメリット・デメリットをはじめ、主な取り付け方を解説します。
賃貸物件で表札を出すメリット
賃貸物件で表札を出すメリットは、以下のとおりです。
配達間違いを未然に防げる
賃貸物件へ住むときに表札を出しておくと、郵便物や宅配物の誤配達を防げます。
近年ではネットショッピングをする方が増えているため、事前に対策しておくと、生活の不便さを解消できるはずです。
また、宅配ボックスを利用するときにも表札が役立ちます。
頻繁に郵便物や宅配物を受け取る方は、表札を出しておくのがおすすめです。
ご近所付き合いをしやすい
賃貸物件で表札を出しておくと、ご近所付き合いがしやすいメリットが得られます。
近隣に名前を覚えてもらいやすいため、友好関係の構築もスムーズです。
たとえば、同じ賃貸物件で多くの入居者が表札を付けているケースでは、表札を出していないと近隣に不安・不信感を与えてしまうおそれがあります。
賃貸物件の契約でご近所付き合いを考えるなら、表札は出すのが良いでしょう。
見た目がおしゃれになる
賃貸物件で表札を出すと、見た目がおしゃれになるメリットがあります。
賃貸物件の外観は質素な見た目をしているケースが多く、表札を出せばアレンジが可能です。
玄関付近をおしゃれに演出したい方は、表札を出すなど工夫してみると良いでしょう。
注意点として、賃貸物件で表札を出すときには、デザインや型が決まっている可能性があります。
自分で選べないケースがあるので、契約時に確認しておくことが大切です。
来客が迷わず家にたどり着ける
来客が迷わず家にたどり着けるようにするには、表札を出す必要があります。
他の住戸と差別化できるのが表札のメリットになっているので、状況に合わせて検討してみましょう。
家族や友人など来客が多い家庭では、賃貸物件でも表札を出すことをおすすめします。
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賃貸物件で表札を出すデメリット
賃貸物件で表札を出すデメリットは、以下の3つです。
設置してから後悔しないよう、事前に注意点を把握しておきましょう。
デメリットは事前に対策しておけば、気にならなくなる可能性があります。
主な対処法も併せて確認しておくことが重要です。
個人情報を知られる可能性がある
賃貸物件の表札には、個人情報を知られるリスクがあります。
一般的に表札は名字を記載するため、本名の一部を不特定多数に知られるのがデメリットです。
名前を悪用されるおそれがあるので、心配な方は表札を出さないほうが良いでしょう。
とくに、家族全員の名前を表札に記載しているケースでは、家族構成まで知られる可能性があります。
防犯面から表札に出す名前は名字だけに留めておくのがポイントです。
賃貸物件を契約するときには、表札の必要性も考慮する必要があるでしょう。
訪問営業をされやすくなる
賃貸物件で表札を出すと、訪問営業をされやすくなるのがデメリットです。
表札を設置しているかどうかで入居の有無が把握できるため、セールスを受けやすくなります。
なかでも、フルネームの表札だったケースでは、名前から世代が知られるおそれもあるでしょう。
セールスマンにとって有利な条件となるので、とくに警戒が必要です。
これらに対応するためには、賃貸物件探しで訪問営業が多い地域かどうかも事前に把握しておかなければなりません。
セールスが多い地域に住むときは、表札を名字だけにしておくなど対策が必要です。
在宅時間が長い方にとっては大きなデメリットになるので、状況に応じて表札を出すかどうか検討しましょう。
犯罪者にマークされやすくなる
表札を出すデメリットとして、犯罪被害に遭いやすいことが挙げられます。
空き巣やストーカー被害に遭いやすくなるため、事前に対策が必要です。
表札を設置していて見覚えのない印や文字があったときには、犯罪の標的になっているかもしれません。
これらのマークを見つけたら、すぐに消すことをおすすめします。
油性マジックであれば、マニキュアの除光液などで除去可能です。
マーキングはその都度消していけば、防犯意識の高さを伝えられるため、標的にされにくくなります。
そのまま放置していると、防犯意識が低いと判断され、空き巣被害などに遭う確率が高まるでしょう。
なかには、訪問営業を装って住人の情報を得ようとする空き巣もいるので、突然の訪問者には注意しなければなりません。
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賃貸物件で出す表札の付け方
賃貸物件で設置可能な表札は、主に以下の3タイプです。
それぞれ特徴や付け方を確認しておきましょう。
タイプ①埋め込み式
埋め込み式は、門扉あるいは玄関の壁面に表札を埋め込む設置方法です。
優れた強度を備え、洗練されたデザイン性も兼ね備えています。
素材の種類も多く、天然石・セラミック・アイアンなどさまざまです。
しかし、取り外しが難しい特性があります。
付け方はプロの施工会社に任せるため、賃貸物件ではあまり採用されていません。
埋め込み式で表札を設置したい方は、一度オーナーや管理会社に相談してみることをおすすめします。
ケースによっては、埋め込み式での表札設置を許可してくれる可能性があるでしょう。
タイプ②鍵かけ式
鍵かけ式とは、釘やビスを使用して表札を固定する設置方法です。
「チェーン式」とも呼ばれている付け方で、素材は木材や陶器が採用されます。
これらの素材は比較的軽めで加工しやすいため、取り外しが容易です。
賃貸物件でも採用しやすく、気軽に表札が設置できます。
注意点は、釘やビスを禁止している物件があることです。
賃貸物件によっては、壁に穴を開けられない可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。
賃貸物件で勝手に表札を設置してしまうと、オーナーや管理会社とのトラブルに発展するおそれがあるので注意が必要です。
表札を出したいときには、取り付け方も含めてオーナーや管理会社に相談することをおすすめします。
鍵かけ式であれば、埋め込み式より設置の交渉はしやすくなるでしょう。
タイプ③接着式とは
接着剤や両面テープを使って表札を固定する取り付け方が「接着式」です。
軽いステンレスやアクリルなどの素材を使用するため、強度は低くなっています。
その分、取り付け方・取り外し方は簡単です。
自分でもおこなえるため、利便性を重視するならこのタイプが向いているでしょう。
ただし、すぐに取れてしまうデメリットはあります。
賃貸物件で表札を出すなら、埋め込み式か鍵かけ式がおすすめです。
設置を検討している方は、貸主に事前の相談をおこなっておきましょう。
なお、表札は取り付け方によって素材が異なります。
設置したい表札が木製であれば釘かけ式、ステンレスであれば接着式など、素材に合わせた設置方法を検討することが大切です。
設置予定の表札が表札入れに入らないときは、無理に入れず壁に貼り付けるなど工夫すると良いでしょう。
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まとめ
賃貸物件で表札を出すメリットは、誤配達を防げることやご近所付き合いをしやすいことです。
デメリットとして、個人情報が知られるリスクや訪問営業を受けやすいリスクがあるため、注意が必要です。
賃貸物件における表札の付け方には「埋め込み式」「鍵かけ式」「接着式」の3タイプが挙げられます。